フルートを指導していて、
フルートは、まず音の鳴らし方を勉強します。
まず、マウスピースの練習です。
マウスピースである程度音が出るようになると、次は本体をセットして音を出す練習です。
マウスピースで音が出ていれば、この段階で、必ず音は出ます。
低い音が出やすい人、高めの音の方がよく音が出る人、様々ですが、 私は、その方の出しやすい音から上へ下へとだんだん音域を広げていきます。
そして、音階を吹けるようにしていきます。
「吹ける」と言っても、指使いだけ覚えるわけではなく、その音の質にこだわります。
歌で言えば発声練習です。
空気ばかり聞こえる音、聞こえない音、汚い音、、、これでは先に進めません。
このような音で、吹けたような気になっても、それでは、フルートという楽器を習得したことにはなりません。
少し時間がかかっても、ていねいに練習していくと、いいフルートの音への方向が見えるようになっていきます。
とまあ、この辺がクリアできると、生徒さんもフルートを吹くことがだいぶ楽しくなってくると思いますし、
私もお役に立てたような気持ちになり非常にうれしくなります。
そして、簡単な曲からどんどん吹いていただきます。
と同時に、音域も上に下に広げていきます。
はじめは、基礎練習に時間をかなりかけますが、だんだん上達するにしたがって、曲にかける時間が増えていきます。
私たちは、クラシック音楽を勉強しているのですから、楽譜を正しく読むことが基本です。
必要なことは、すべて楽譜に書いてあります。
音の高さ、リズム、長さ、スタッカート、クレッシェンド、強弱、 その書いてあることを、どうしたら、うまくできるのか、指導していくのですが、
音の長さについて
考えてみたいと思います。
二分音符は、2拍伸ばします。付点二分音符は3拍伸ばします。
もちろん四分音符は1拍伸ばすのですが、知らない方は、みなさん短いです。
言葉にして説明するのは、難しいのですが、 3拍伸ばす場合は、皆さん、「1,2,3」と数えて3で切ってしまうので、2拍しか伸びていません。
でも、ふと思うのです。「何拍伸ばしたっていいじゃない、、、」
でもこれが、アンサンブルになると、そうは言っていられなくなるのです。
楽譜通り吹かないと他の方と合わないのです。
ということで、アンサンブルを勉強するということは、とても意義のあることだと思います。
一人で演奏する場合、「そんなの個人の自由でしょ、どうでもいいじゃない」
という理屈は、アンサンブルでは通らないのです。
さて、6月8日は第2回フルートアンサンブルの発表会です。
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