フルートアンサンブル“えむ” 第9回定期演奏会 報告

フルート

2023年10月29日(日)14時開演

フルートアンサンブル”えむ”第9回定期コンサートにお越しいただき、誠にありがと うございます。
えむは、2009年にフルートが大好きな皆さんが集まり、”どなたでもご参加いただける”という掛け声で始まりました、アマチュアのグループです。
えむは、アンサンブルを通じて、音楽を愛し、楽しむ場として成長してきました。
これまでの練習と、情熱を、ここで発揮する機会を得て、大変光栄に思います。
この演奏会を成功させるために、演奏者であるメンバーの皆さんはもとより、楽曲提供の湯本洋司先生、家族の皆様、そしてサポートの皆様に感謝いたします。

演奏

オープニングは「ヘンゼルとグレーテル」

ドイツの作曲家フンパーティングがグリム童話「ヘンゼルとグレーテル」をオペラにしました。その中から、「夕べの祈り」「弟よ、一緒に踊りましょう」2曲を四重奏で演奏しました。

ハイドン作曲「調子のよい鍛冶屋」

教科書にもでてくる、この作品、原曲は『ハープシコード組曲第1集』第5番、4楽章の終曲です。

生命の奇跡/村松隆継

NHKドラマ『マドンナ・ヴェルデ』の主題歌として村松隆継さんが作曲され、リベラ(イギリス、7歳から18歳までの少年達のなかから選抜結成されたボーイ・ソプラノによるユニット)が歌った神秘的な曲です。

マシュケナダ/ベン

ブラジルのシンガーソングライター、ジョルジ•ベン作曲のボサノヴァの楽曲です。マシュケナダとは「まさか」「なんてこった」といった意味。編曲は「さかぐちミュージックスタジオ」です。

愛を感じて「ライオンキング」

ディズニーの長編アニメーション映画『ライオン・キング』の楽曲でエルトンジョンが作曲しました。

 紅蓮華「鬼滅の刃」主題歌/草野華余子

テレビアニメ「鬼滅の刃」のオープニングテーマで大人気となりました。人気歌手のLiSAさんが歌っています。私は2019年のNHKの紅白で聞いてLiSAさんのファンになりました。

トリオ/ゼンペリーニ

1947年生まれ、ハンガリー出身の作曲家ゼンぺレーニさんが作曲いたしました。曲はアレグロ、アダージョ、ビバァーチェの3楽章からなります。なかなかいい曲でした。

“えむ”のWi-Fi 

この作品は「湯本洋司」先生のオリジナル作品です。
アンサンブル全体を Wi-Fi のシグナルに見立てて、椅子を配置(3番目の写真)しました。モーツァルトの ピアノ曲「キラキラ星変奏曲」を演奏します。
シグナルが強い時(=4 パート全員演奏)は正常ですが、 弱い時(1st.&2nd.又は 1st.のみ演奏)は電波が弱く、音楽が切れ切れになったり、遂には何も音がし なくなって指揮者のみという事も起こるパフォーマンス付きの楽しい音楽です。

ピアノとアンサンブル

後半のプログラムは、齋藤洋子先生のピアノとアンサンブルです。
今回の定期コンサートのために湯本洋司先生にフルート3本とピアノのために書き下ろしていただいた3曲と、くるみ割り人形の再演ということで、4曲演奏いたしました。

1. 舞踏会の美女

アメリカの作曲家アンダーソンが作曲しました。4分の3拍子で華やか格調高い作品です。テンポが早くて踊るのは大変そうです。

2.「ファウスト」よりワルプルギスの夜

フランスの作曲家グノーが作曲したオペラ「ファウスト」は、ゲーテの「ファウスト」を基にしたオペラで、ワルプルギスの夜という場面で演奏されるのがこの曲です。

3. くるみ割り人形

チャイコフスキー作曲のバレエ音楽「くるみ割り人形」より「行進曲」「金平糖の踊り」「葦笛の踊り」3曲を演奏。

4. ニューシネマパラダイスファンタジー

イタリアの映画「ニューシネマパラダイス」のサウンドトラックは、モリコーネの作曲です。
感動的な音楽です。メインテーマ、子供時代と成人期、愛のテーマ。感動します。

スマイル

チャップリンの映画「モダンタイムス」のテーマ曲「スマイル」を洋司先生の編曲です。これは、ピアノなしの四重奏です。

天国と地獄 /オッフェンバック/編曲:湯本洋司

オッフェンバックによって作曲されたオペレッタです。
この作品は、ギリシャ神話で、オルフェオは、愛する妻エウリディーチェを亡くし冥界に取り戻しに行きます。
妻エウリディーチェ、彼女に振り返らずについてくること、という条件で、救出する許可を得ましたが、帰り道で不安に駆られ、彼女を振り返ってしまいその瞬間、エウリディーチェは再び冥界に戻され、彼女を失ってしまった悲劇的な結末なのですが、このオペレッタでは、ユーモアと風刺に富んだスタイルで喜劇的にアレンジされています。
今回演奏しました「序曲」は、陽気で活気にあふれ、ワルツのリズムが特徴的で、楽しい雰囲気に引き込まれることでしょう。
“えむ”のために、編曲してくださった洋司先生自らの指揮と、齋藤洋子先生の美しいピアノで、みなさんにお届けしました。

最後に

とてもいい演奏でした。どの曲も安心して聴くことができました。
毎回思うことですが、えむはどんどん演奏が良くなっていると思います。
えむの皆さん、サポートの方々、お疲れ様でした。
演奏会の後、打ち上げを近くの「たくぞう」で行いました。コロナがありましたので、このような懇親会は何年ぶりでしょうか?
先生方はもちろん出演者も全員参加して、大変楽しいひと時となりました。
ありがとうございました。