高校では?
私は、千葉商業高校に入学しました。 どうしてこの学校を選んだかというと、当時、千葉商業高校の吹奏楽部は、毎年のように関東大会に出場していてちょっと有名でした。中学で吹奏楽をやっていた私には、とても魅力的でした。 もう一つ理由があります。高校を卒業したら、就職するのもいいなと、うっすら思っていました。 当時、私の家は、父と母の夫婦喧嘩が絶えず、早く家を出て行きたいという思いがありました。 そんなわけで、千葉商を選んだのです。
そして、吹奏楽部に入部しました。 その時、フルートを希望したのは、15人ぐらいいました。 私は、ヤマハですがフルートも持っていましたので、フルートを第1希望、ホルンを第2希望にしました。 ホルンという楽器は、中学で3ヶ月ぐらいやって、その時は全然興味が持てませんでしたが、吹奏楽を知って活動していくうちに、バンドの中で、ハーモニーを作りサウンドを支えていくホルンに魅力を感じていました。フルートがだめだったら、ホルンをやってみるのもいいかなと思い始めていました。 ということですが、結局フルートを担当することになりました。 しかし、千葉商の吹奏学部は、とても封建的で、当時のことを思い出すと複雑な思いがあります。 まず、1年生は、マウスピースの練習を3ヶ月ぐらいやらされました。 練習は、毎日で土日も9時から6時までで、休みはほとんどありませんでした。 マウスピースだけの練習で、3ヶ月過ごすのは、酷な話ですよね。 でも、あの頃は一生懸命でしたね。 しかし、あれは、無駄な練習だったと、今は思っています。 私は、中学でもやっていましたし、音はよく出ていましたから。
さて、私は、今、フルートを教えていますが、 初心者の方は、まず、マウスピースで音を出す練習をします。 フルートという楽器は、音を出すのがとても難しくて、ちょっとしたコツがいるのです。 マウスピースで、すぐに音が出る人もいれば、全然出なくて時間がかかる人もいます。 フルートという楽器の難関は、まず、この時期を乗り越えることにあると思います。 私は、よく水泳を例えにします。 始めは、水に顔をつけることも無理でも、誰でも泳げるようになりますよね。 フルートも同じです。誰でも音は出るようになるのです。 それが、早いか遅いかというだけのことです。 そして、早く音がでるようになった人の方が上手くなるかといえば、そうでもなく、始め、とても苦労した方がとても上手になったりしますので、あきらめないでがんばって欲しいと思います。
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